2014年1月13日月曜日

寄り道は片倉城址(笑) ~「信玄公の滝山城攻め」めぐり番外編~

御殿峠の「藍原館址」からやっとの思いで転がり出てきた国道16号、この道は御殿峠からの続きの街道が発展したものだと思われます。

資料によっては、現在の16号そのものではなくところどころ逸れてはいるようですが・・・

この国道16号線をのこのこ歩くこと3kmほどで、今回の出発点から2駅離れたJR横浜線片倉駅に着きます。

その片倉駅のすぐそばにあるのが、片倉城址公園として整備されている平山城の片倉城です。

片倉城は扇谷上杉氏の家臣長井氏が寄ったとされ、その後、後北条氏の領地になり、三増峠の戦いの際には、小田原に向かった武田軍を追って、ここから北条氏照・氏那が出陣しています。


※ ちなみに、武田軍が小田原を囲んだときの進軍路は御殿峠と言われてますが、追撃する北条軍は片山城から出陣しているにも関わらず、すぐ目の前を通る御殿峠道ではなく、少し西よりの七国峠道を越えて真米(現在の町田街道相原十字路あたり)に出ているようです。なんでだろ・・・?



さて、国道16号線からひょいっと公園に入ろうと思ったら・・・





・・・あれっ?工事中で入れない!

これは寄り道断念か?と思ったら、脇のほうに入っていく道から住吉神社に参道に入っていく道で城址にも行ける事が判明。あ~、よかった!(笑)


しかし、こんなに御殿峠道に近いってことは、やっぱり片倉城址も古道を押さえる場所にあったわけなんですね☆




自然地形の谷を横目に上りきると本丸。
公園として整備されているからか、ぱっと見フツーの広場ですが、よく見ると周囲に土塁が残っています。

本丸と二の丸との間は浅いけど一応堀切になってます。
公園ぽく橋が架かってますけど、この窪みが空堀で、その両端は下に竪堀となって落ちている・・・ところが公園へ上ってくる遊歩道になっている・・・




これは~堀底道だったのか!(笑)




二の丸に抜けて南側の虎口。公園として整備している割には結構藪。
よくよく見ると土塁が切れてるので、これが虎口だろうと思うけど、思いっきりまっすぐ出入りするようになってます。

縄張り図を見るとここから横堀にそって行けば外側からぐるっと回れそうだったので行ってみると・・・

あまりに藪がすごくて断念☆

改めて公園の中から西側を眺めると、その部分のみ空堀が綺麗に整備されていました。





今回は古道散策メインで、ここは寄り道・・・ということもあったので、こんな感じでサクッと城址散策は切り上げ。


二の丸から自然地形の谷側へ少し降り、下から馬出を眺めてから、改めて神社にお参りして次の散策地に向かったのでした・・・

縄張り図ではこの神社の斜面に竪堀が数本あるような感じだったんだけど、発見できなかったな~

ゆっくり見れば見つけられたかもだけど。



また機会があったら、今度は城メインで他のお城やこの近辺のほかの古道(七国峠とか鑓水越えとか)とセットにして、もうちょっとじっくりと攻めるのもいいかもね♪