2012年5月13日日曜日

山を侮ってはいけないですね・・・

それでもって(と、いきなり本題に入ってしまいますがwww)

本丸でしばらくうだうだしていたら、それまでぴかぴか天気だった空に不穏な黒雲。
なんとなく頬に冷たい風を感じるようにもなってきて・・・

あれ?なんかポツポツと雨が降り出した!

そういえば朝八王子に向かう途中に、twitterで中部の方では大雨だけど大丈夫?てフォロワーさんが心配してくれてたっけ。

あまりにお天気良かったから、それほど気にしてなかったんだけど(ゴメンナサイm(_ _)m・・・)

本丸から降りて神社の下の広場(「頂上」の石碑がある)まで降りると、そこにあまり綺麗ではないけれど広めの四阿(あずまや)。


そこでちょっと判断に迷いました。この時点で空はそこまで曇りきっておらず、雨はまだポツポツ程度。
私の足なら一気に降りれば麓まで10~15分くらいで行けるかもしれない。

周りを見ると、そこにはいくつかのご一行が来ていたんですが、みな迷っている様子。
と見ている間に、幼稚園から小学校低学年くらいのお子さんを連れた家族連れが2組、意を決したかのようにさっと山を下り始めました。

私は、他の中高年のご夫妻、同じく中高年の男性ばかりのご一行、どこかの大学の教授と女子大生数人のご一行らとともに四阿へ。

ひと休みして雨宿りをしながら少し様子見をした方がいいかもしれないと思って・・・



なんていってる間にゴロゴロ雷まで鳴り出した!
そして、あれよあれよという間に四阿の中まで吹き込むほどの土砂降りの雨!

ホント、こんな標高のそんなに高くない山でも、山の天気は変わりやすいので要注意。
さっきの親子連れ、どうしただろう?大丈夫かな・・・


ホント、山の天気は変わりやすいです。

天気は西から変わる、というのでそのまま天気が下って行っちゃうことを心配してたんですが、ほんの15分ほど雨宿りをしていたら、あっという間に黒雲は行き過ぎて、また雲のほとんどない、もとのぴかぴか天気。

ついさっきまでは、今日はこれであきらめて天候が回復したら山を下りようか、と思っていたのが、ここまでぴかぴかに回復するとかえって欲がでる。

パンフレットの地図を見ると、この奥の「詰の城」(天守閣跡)まで片道30分。ここまでの行程を考えると、私の足ならもう少々短縮か・・・

この時点で時刻は11時半なり。
せっかくここまで来たんだし~・・・



というわけで、かなりスピードをあげて詰城へ出発。
広場から松木曲輪の脇を西側にちょっと下がると、左側の写真の井戸に行き当たります。



これは坎井(かんせい)と呼ばれる井戸らしく、今はコンクリートで覆われているけれど、古びた手押しポンプもついていて、どうやら今でも使われているらしいです。

さらに人ひとり通るのがやっとの道をサクサク降りて行くと、少しばかり広くなったところに「駒冷場」の小さな石碑(真ん中の写真)。

おいおい、そもそもこんなところまで馬来れるのかい?
来れたとしても、まわりに水場は見当たらないからせいぜい、荷駄を下ろしながらひと休み程度?
何頭もいられる広さじゃないし・・・

で、そこからひょいっと見あげると、今度は大きな切り通し・・・
どうみてもこれは人工的な堀切だ!という感じです。


ここからは、この写真のとおりの急斜面。

写真では判りづらいですが、結構石がごろごろして歩きづらいのですが、この道を一気に登り切り・・・














登り切ったところが「詰の城」(天守閣跡)。

本丸跡よりもさらに狭いくらいの広さです。
しかし、周囲は非常に切り立った感じで、ちょうどピラミッドのてっぺんにいるような案配のピークになっているので、守るのに守りやすそうですし、これで周囲の木を切り払ったら相当見晴らしがききそうで、「天守閣」が置かれるにふさわしそうな場所とはいえそうです。

ただし、このスペースではとてもとても「天守閣」なんてものは作れなくて、あったとしても櫓くらいの規模のものがせいぜいなんじゃないでしょうか。

それでも以前には何かしら建っていたのか、いかにも人工的に使われていたっぽい石がごろごろ(それもストーンサークル状に?)転がっていたりします。




しかし、この場所で知った驚愕の事実。

こんなにも高台で電波の届きそうなところでありながら、ここでは携帯が「圏外」でした・・・!
だから私も知らなかった驚愕の事実がもう1つあったのですが・・・


この後は、空の雲の流れが速くなってきて不穏な空気が流れ始めたので、元来た道をまた走るように戻り、途中松木平で昼食をとってから一気に麓まで降りたのですが、駐車場から車を出して走り始めたとたんに、あちこちで落雷の稲妻。

そして・・・やっと携帯が圏内に戻ってきてニュースがチェックできるようになって初めて知ったのが、つくば方面でものすごい竜巻被害があったり、関東のあちこちで落雷や突風、大雨といった気象被害が生じていたということ。

え~!? そんなの微塵もなくいい天気に恵まれちゃって、よかった~!
でも、今回は「吉」と出たけど、山の天気は平地と違うし、変わりやすいし。

やっぱり山は侮ってはいけないのですね。
装備の備えと観天望気はしっかりやりましょう☆




「山を侮ってはいけない」おまけ。

一気に麓まで降りてきて管理棟の所まで来たとき、1台の救急車が赤色灯をくるくる回しながら止まっていて、ちょうどストレッチャーが中に運び込まれたところでした。

すぐ傍で管理棟のおじさん達が5~6人、中に何か入った大きな捕虫網を持って騒いでいたので「いったいなんですか?」と聞いてみると・・・


「マムシだよ!」

網の中にはマムシがとぐろをまいて捕獲されていました。

なんでも、管理棟のすぐ傍(ということは、ほぼ人里)で、家族連れで来ていた小学生くらいの子が素手で藪のそばにいたチョウチョを捕まえようとして、マムシに指を噛まれてしまったんだそうです。

山を多少知っている人なら、道からむやみに藪になんて出るようなことなしないんですが・・・
やっぱり山を侮ってはいけませんね・・・



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