2012年10月16日火曜日

八王子、ぶらぶら・・・

・・・って言っても、私の場合八王子の中心地ではないところがミソだったりするんですが・・・(^^;)

先日twitterで、八王子城跡ガイダンス施設の開館記念特別展について、フォロワーさんが情報を流していたのをキャッチして行きたいな~☆と思っていたんです。

で、この週末。あまりにお天気がよくてどこかにでかけたいな~と思ったものの、午後にピアノのレッスンが入っていたので遠出も「城攻め」もできないし・・・

んじゃ、特別展見るくらいなら行けそうだから、行ってみるか~!っとのこのこ特別展に出かけました。

特別展の会場は、八王子市郷土資料館。なぜか前庭で昔懐かし(?)二宮金次郎さんがお出迎えしてくれる、古くてお茶目な施設です。



それほど広くもない常設展示室が一室だけの小さな資料館の中の、会議室くらいの広さの特別展示室でお目当ての特別展が開かれていました。

展示物は、八王子城のガイダンス施設の開館にちなんで、それまでの発掘調査による出土品の数々。


北条氏照の居館跡(御主殿跡)から出土した、当時の生活用品が主でした。

八王子城が落城したときに御主殿も燃えたからなのか、木製品や藁製品等はまったくないのですが、かわらけや陶器、鉄製品等の出土品の中には海外からの輸入品とみられるものもあり、北条氏の力というものを垣間見ることができます。

私はどちらかというと出土品よりは遺構の発掘状況写真や図面の展示の方が興味深くて、そちらばかりじっくり眺めていたんですが・・・

実はこの展示会に合わせて、特別展展示図録「八王子城」(A5版  148ページ オールカラー)が発酵されて、資料館で販売しているのですが、その中に今回の展示内容も含めて、発掘調査の状況がばっちり記載されています。


下の写真の右側がその「八王子城」。このしっかりした装丁と内容の冊子が350円!
かなりお買い得ですよね~♪
その上、お買い上げ時にはもれなく左側の冊子「発掘された八王子城」もついてきます。
(少なくとも私は、こちらから何も言わなかったのに無料でつけていただきました)


対応していただいた事務所の方々や展示室の入り口で受付(?)をしていたボランティアガイドのおじさんたちも、すごく丁寧に質問に対応していただいたし、アットホームな感じの展示会でした。

興味のある方はぜひ行ってみてください。ベネチア産のレースガラス器の出土品も展示されていましたし、中世の暮らしに興味のある方には特に面白いと思います。

(特別展HP)
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/kyoiku/rekishibunkazai/kyodoshiryokan/035509.html


さて、勢いで展示会に行ってはみたものの、小さな展示会だったので、常設展示を含めてじっくり見て回ってもお昼前には見終わってしまった・・・

ホントはせっかく八王子城の展示に来たんだから、八王子城に回ればいいのかもしれませんが、郷土資料館は八王子市街にあるので、事務所の方に伺うと八王子城までは車で20分くらいかかるとのこと。

この日はピアノのレッスンのために3時半までに地元に帰らなくちゃ行けないという制約付きだったし、ガイダンス施設も実際にはまだ開館していない(10/20開館予定)ので、八王子城に回ることは断念(T_T)。

お天気はめちゃくちゃ良かったので、地元に帰る途中に位置する滝山城でお昼を食べることに。

滝山城は武蔵国守護代で山内上杉氏の重臣、大石定重が築城したといわれ、その子の定久や定久の養子となった北条氏照が居城としていましたが、氏照は天正十二(1584)年ごろ、八王子城に移ったので、滝山城は廃城となっています。

現在は都立公園となっていて、堀や土塁などの遺構がよく残っている上、道もよく整備されているので、とても歩きやすくなっています。

また、遺構の見どころには近辺の縄張り図つきの案内板が出ています。
こんな感じ。



この遺構が示している「コの字型土橋」は、実際はこうなっています。



この写真は、縄張り図上の「城道」右側から左側の方に向かって堀と土橋を見ている感じです。

滝山城は適当な駐車場が見当たらないので、ふもとのコンビニで食料を買い込んで、そのまま歩いて登っていきました。

細い堀底道から小宮曲輪、三の丸の城道を抜けて、「コの字型土橋」を渡り、城道から左手の千畳敷に登ると・・・




そこには青々とした芝生の上にベンチが転々とある広ーい空間がありました。

爽やかな青空の下、この空間とお日さまの光とそよ風と・・・ぜーんぶ独り占め!
コゲラが木をつつくドラミングの音を聴きながら、コンビニのおにぎりをかじってのんびりまったりなお昼ご飯。妙に贅沢気分でした(^^)v

この滝山城、しっかり予習してじっくりゆっくり見て回ると見どころはたくさんあるんですが、この日はゆっくりするヒマもなかったので、写真だけご紹介しますと、こんな感じ。




左の写真は中の丸からの眺め。眼下に多摩川の流れを見ることができます。
他の2枚は、中の丸と本丸をつなぐ曳き橋と、曳き橋の先にある本丸の枡形虎口。



そして、こちらは本丸下の堀底道から曳き橋を見あげたところです。

この日は時間の関係もあって駆け足でここまで見て引き返しましたが、他にも馬出し曲輪や山の神曲輪といった曲輪群や搦手道など見どころは多々あります。

また、中の丸の立派なトイレの裏側には、これまた立派な土塁があって、二の丸と中の丸の間にはしっかりとした堀切があるのですが、この堀切の防護をさらに強固なものにしています。

ちょっと藪になっていて、ヤブ蚊がぶんぶん飛び回っていたので、入るのをためらってしまいました。

次は藪のない時期に、しっかり見て回りたいな~と思います・・・

かなり駆け足でしたが、ちょっとだけ城気分になれた休日の一日でした(笑)





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